国民文化祭・あきた2014「伝統×挑戦」大曲の花火。国民文化祭に伴い、日本の花火業界で最高の名誉である内閣総理大臣賞を獲った花火師8名を迎えての花火大会。

まず、オープニングには国民文化祭のテーマソング「僕たちの未来」に合わせてミュージック花火で始まる。担当煙火店は地元秋田県の大久保煙火製造所

今回は4部構成であり、どんな花火なのかを大曲花火倶楽部小西享一郎氏が解説しながら打ち上げる。 

まずは種類の説明をしながら単発で打ち上げ、まとめとしてそれらの花火を使ったミュージックスターマインと言う構成で進みました。 

[ 第1幕 ] 黎明・創始期 「和火と洋火」
日本には明治中期まで木炭・硫黄・硝石で作られたオレンジ色の和火しかありませんでした。

その後、炎色剤や酸化剤が輸入されるようになり、現在でも見られる多彩な色の花火を洋火と呼びます。

そして和火屋による和火と洋火を組み合わせたミュージックスターマイン。社名の通り和火の開発には余念がありません。

「妖艶幻想-江戸・明治・大正の花火-」♪Uttara kuru “Winter dance”

[ 第2幕 ] 創造・成長期 「創造花火の変遷」
全国花火競技大会がある大曲では昭和38年に佐藤勲氏が花火は丸くなくてもよいと言う「円の破壊」を提唱し、創造花火と言うジャンルが新しく競技内容に加わりました。

まず、見る位置によっては全く分からない子供達も大好きな平面型物花火。

その後、どの位置からでも分かる様に工夫した近年進化が著しい立体型物花火。 

2000年頃から水色などのパステルカラーと言った中間色にも注目され、各社で研究されています。

 

そして、北日本花火興業によるスターマイン。花火業界では型物と言ったら同社が一番に名前が上がる程の有名な煙火店です。 

「創造花火オンパレード」 ♪美女と野獣より「Be our great!」

  [ 第3幕 ] 飛翔・変革期 「割物花火の変遷」
第3幕では割物の部。割物とは一般的な丸い花火であり、どこから見ても同じに見える球体の花火になります。

大きく分けて放射線状に広がって見えるのが菊花火、広がらないのが牡丹花火の2種類の花火があります。花火の中に入っている星の種類が違うので映像だとその違いが分かりやすいと思います。

 

続いて芯入り割物花火。花火には芯と呼ばれるものが存在し、競技大会では何重にも円が組み込まれているものが見られます。 

外側の親星は数えないので、円が二重に見えるものを芯入り花火、三重に見えるものを八重芯花火、四重を三重芯花火と呼びます。当然ながら数が多いほど製造も難しくなっていきます。

色の変化についても説明がありました。花火の中には星と呼ばれる金属粉などの丸い粒があります。

製造の段階で何層にも重ねて大きくしていく訳ですが、途中で素材を変えると燃やした時に色が変わっていきます。本当に色の変化は一瞬であり判別がつかない事もあります。 

そして、内閣総理大臣賞をとった花火師8名による10号玉の芯入り割物自由玉が1発ずつ打ち上がりました。個人的に良かったのを1枚ずつ掲載します。

(山崎煙火製造所)山崎 芳男【10号芯入割物】昇曲導付四重芯変化菊

(菊屋小幡花火店)小幡 知明 【10号自由玉】モノクロームの華

[ 第4幕 ] 未来永劫期 「花火はどこへ向かおうとしているのか“花火進化論”」
ラストは小松煙火工業によるミュージック花火。「温故知新」をテーマにメッセージを込めた打ち上げ。あっと言う間の素晴らしい1時間でした。

♪坂の上の雲「ワンダーランド」

国民文化祭に伴った秋田県の煙火店を主役に構成した、もう二度と見る事ができない凄い花火大会でした。この場に立ち会えた事に感謝です。

◎他の写真はこちら(全プログラム撮影済み)