西日本にはなかなか行く機会がないのですが、奈良県の若草山焼きに行ってきました。ここでは、毎年1月の第4土曜日に山焼きが行われます。
春日大社、東大寺、興福寺が合同で行う鎮魂と慰霊の伝統行事。また山を焼く事で奈良県の防災も祈願している様です。その点火の前に花火が打ち上がるので、これを第一目的に…。
今回も花火仲間の車で同行させて頂きました。10年に一度の大寒波が訪れるとの予報の中、東京を出発。
予報通りであれば、大雪になっても仕方ないかなとも思ったのですが、現地に到着すると曇りだが特に問題なさげ。(道中では雪が凄い場所もあった)時間も結構押していたので、早速ロケハンを開始する。
色々な方の写真を見るとお寺と山焼きを絡めたりと前景には困らない場所ではあるが、今回は初めてなのもあり、花火をじっくりみようと公園内の打ち上げに近い場所に陣取る。
鹿たちとも少しだけ遊べたので良かった。やっぱり動物はカワイイ。遅い時間だったので、鹿煎餅が売ってなくて残念。
担当煙火店: 脇坂火薬株式会社・株式会社小山煙火製造所
打ち上げ数:約600発
最大号数:10号玉
18:15打ち上げ開始。少し危ういかなとは思っていたのですが直前で雨が…。まぁ土砂降りって程ではないので、傘を差しながらの撮影。
ここでは、全国の煙火店から良質な玉を集めて打ち上げてくれる。3号玉ぐらいの小さい玉から段々と大きな10号玉に変わり、打ち上げ方も単発打ち、対打ち、スターマインと様々で見応え十分。
流石に奈良県は観光地なだけあって、沢山の外国人が来られてました。往復変化牡丹などの珍しい花火にも凄く驚いてくれたのが嬉しかった。ひょっとして日本人よりも感受性があるのかな?
15分程で花火が終了。いよいよ本番の山焼きが始まる。33ヘクタール(東京ドームの約7個分)の草地に火が入ります。
…と、残念。雨で枯草が湿ってしまったのか火が全然点かない。どうやら全体の2割程度しか焼けなかった様です。
一応、焼けた所とのコンポジット写真をアップしてみました。乾燥している時はあっと言う間に火が回って凄いらしい。また次回のお楽しみにしておこう…。あと、山焼きの中で花火は打ち上がりませんので、くれぐれもご了承を!