数年前から誘われていたにも関わらず、なかなか予定が合わなくて行けなかった篠田の花火。江戸時代に雨乞いの返礼として、硝石で花火を作って奉納した事から始まったと言われ、滋賀県近江八幡市で毎年5月4日に行われる伝統の祭り。

中でも見所は、篠田神社の境内に設置される仕掛け花火だ。硫黄などを調合した火薬を板に塗り込んで作られ、その制作期間には約1ヶ月も掛かるとも言われています。

大きさは横20m高さ8mで、毎年絵柄が違う。 題材には今年4月に発生した熊本地震によって、大地の神の怒りを鎮める宮中舞楽より蘇莫者が選ばれた。

仕掛け花火(点火前)

また、通常の打ち上げ花火もあり、花火番組表には他では見掛けない花火玉の製造煙火店まで書かれている。各地から奉納されている形を取っている為なのだとか。

花火番組表(プログラム)

20:00より打ち上げ開始。担当煙火店は國友銃砲火薬店田中江煙火製造所。最大号数は10号玉。

開始直後は3号玉などの小さい花火から始まり、プログラムに書かれている大玉の打ち上げは20分後からになる。基本的に単発打ちが続き、スターマインが少々。

7号 昇り朴付銀芯青牡丹(東京都)丸玉屋小勝煙火店

10号 昇り曲導三重芯変化菊 (宮城県)佐藤煙火

打ち上げ花火が終わると、仕掛け花火の部に入る。ナイヤガラ花火ランス焔管仕掛け花火に点火されると、今年のNHK大河ドラマ「真田丸」の文字が浮かび上がる。

こちらは洋火の仕掛け花火であり、菟足神社 風まつりなど色々な地域でも使用されているものだ。

ランス焔管仕掛け花火(中)ナイヤガラ花火(上)

そして、いよいよ硫黄板枠仕掛け花火和火に点火される。炎が勢いよく走ったかと思うと、推進力を利用した花火(回転物)と小型の火薬玉(乱玉)が連続して打ち上がり、周囲は大混乱!

板枠仕掛け点火

回転物(下)と乱玉(上)

火が収まってくると、ようやく絵柄が現れる。イルネーションなどの人工的な光とは違い、優しい青色は幻想的でとても素晴らしかった。

冒頭でも若干説明したのですが、絵柄は蘇莫者(そまくしゃ)役行者(えんノぎょうじゃ)が笛を吹くと、サルの面を着けた山の神が舞ったと言う説があるらしい。

山の神(左)と役行者(右)

最後に中央に設置している2つの大松明を燃やして祭りは終了。興奮と感動で、あっと言う間の1時間でした。この凄い内容で規模が縮小されているらしく、更に驚きました。

2本の大松明を燃やす

また一つ、花火の常識が変わった篠田の花火。やはり日本の貴重な文化は後世に残していくべきです。今後も事故なく開催されますように…。

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