最終日だけですが、国際花火シンポジウムに行ってきました。数年に一度、どこかの国で世界中の花火師や花火関連業者によるトレードショーや情報交換、セミナーなどが行われており、今年は秋田県大曲での開催。過去には2005年に滋賀県で行われたのを最後に日本での開催は今回で2回目。花火の聖地である大曲での開催なので決定した時の現地では、かなりの盛り上がりで昨年はプレ大会なんてものまで開催していた。

花火師たちの勉強会がメインではあるが、一日の終わりには花火の打ち上げが行われ、4/25・4/27・4/28・4/29の4日間で日本を始め、カナダ、スペイン、中国、イギリス、メキシコの花火が打ち上がる。花火好きの間では一週間大曲に滞在していた強者もいたようだ。来るの遅いとか言われてもなぁ…。

午後イチで大曲に到着したのだが、どうやら最終日はトレードショーも終わり、花火だけの開催の様で海外からの花火業者は仕事から解放されたのか各地(京都とか?)へ観光に出かけた方もいたそうだ。初日以降を見ていないので何ともですが、最終日は土曜日なので人がもっと集まるかと思っていたのだが、予想よりも街の盛り上がりに欠けていた感じがした。

特にする事もないので、いつも大曲に行くと立ち寄っている PLUS CAFE(プラスカフェ)で時間を潰す。と言うのも知り合いが10人近くも店内にいたので引きずられてしまったのが正解。最近は、オーダーしなくても花火のラテアートをして貰える様になったのは喜ばしい事だ。駅そばで立地も良いので電車の待ち時間にでも是非どうぞ。色々と今夜の花火についての情報とかを聞いて現地へ向かう。

PLUS CAFEの花火ラテアート

19:00より打ち上げ開始。雨は上がったものの花火のコンデション的にはイマイチ。やはりと言うか風がなく、湿気が強いので煙の滞留が酷かった。しかし、花火の内容的には世界の花火師の前で半端は許されないらしく、プログラム序盤の山﨑煙火製造所が担当するミュージックスターマインは、自分が見た中では過去最高に気合が入ってた。何だか長野県の伊那火工堀内煙火店みたいな演出に感じたのは自分だけかな?

日本の花火「Heaven’s Glory」 茨城県 株式会社山崎煙火製造所

また、日本煙火芸術協会による、5号玉、10号玉の競演。日本最高峰の花火が一同に見れる機会は本当に贅沢でした。これまでに何度も見ている花火ではあるが、万華鏡写輪眼の開き方は久し振りに良かったなと感じた。2013年に全国花火競技大会の自由玉で優勝した以来の完成度だったかも?

5号玉 昇小花 虹色のブーケ 山梨県 齊木慶彦

10号玉 昇天銀竜万華鏡写輪眼 秋田県 久米川正行

途中では中国とイギリスによるミュージックスターマインがあった。世界的に見ても中国の花火は各地に輸出され、日本でもかなりの割合が中国製の花火だったりする。品質的にはあまり良くないのもあるのだが、今回来て頂いた花火業者は全然違った花火でした。玉の品質もそんなに悪くないし演出も予想以上に素晴らしいものがあった。日本にはない面白い形のハート型花火なんてものも使われていた。

当たり前かもしれないが、このプログラムを見て日本国内と同様に中国でも花火会社によって品質の差はあるのが分かって良かった。きっと日本の花火技術は世界一なんて胡坐を掻いていたらすぐに抜かされてしまうだろうな。

世界の花火「花火一夜空に咲き誇る美しき物語」 【中国】 リューヤン・ニューイヤー・ファイヤーワークス・トレード 【イギリス】 エヴォルブド・パイロテクニックスUK

ハート型花火

一方、メキシコの花火はもう少しメリハリが欲しかった。プログラムの時間もそこそこあるので全体的に中だるみしていた様に感じた。自国の音楽を使っていたのは良かったのだが、もう少し花火と音楽が一体化しないと盛り上がりに欠けてしまう。無風状態に加え、煙の出やすい演出&大量打ちだったので見えていなかった部分もきっとあると思うが個人的にはそんな感じの感想でした。あまりディスると国際問題に発展しかねないので、この辺で。

世界の花火「メキシカン パーティー」 【メキシコ】 パイロ・プロダクションズ・パイロミュージカル S.A.DE C.V

そして紅屋青木煙火店のミュージックスターマイン。これはやはり素晴らしかったね。コンディションが悪い中でも上中下と空間を上手く利用し、曲調もアップテンポとスローテンポを混ぜて使っているので一ヶ所に煙を長時間溜める事が少なく見る分には問題なかった。きっとこの辺がどんな状況でも飽きさせない演出の部分で必要だったりするんだろうな。

日本の花火「クロスオーバー アート」 長野県 株式会社紅屋青木煙火店

フィナーレは、コンディションがホント酷かった。煙の滞留に加え、更にかなり濃い霧も発生し、カメラのレンズも結露し常に拭かないといけない状態になった。序盤の和火の写真だけアップして誤魔化しておこう。千輪一斉打ちとかきちんと見たかったな。そして、最後の最後に打ち上げられた2尺玉は完全にカメラを片付けた後だったのは内緒です。(どうせ撮れなかったと思う)

大曲の花火~春の章~ グランドフィナーレ「COOL JAPAN ~静・雅・動・麗~」

最終日だけの参加ではあったものの国際花火シンポジウムに行けたのは良かったのだが、トレードショーとかも見れず、何だか花火大会を見に来ただけで不完全燃焼で終わってしまった。次回、日本で開催するのはいつになるのか分からないが、その時の楽しみにしておきます。

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