花火鑑賞士試験 徹底解説

花火鑑賞士認定試験とは、NPO法人大曲花火倶楽部が「花火を知的にかつ楽しく鑑賞するための技術向上を図ることにより、もって市民レベルでの花火の普及に資する事」を目的として、年一度だけ秋田県大仙市で開催している資格試験になります。

分かりやすく言うと現時点よりも試験に合格した後が重要で、花火を見て「綺麗だな」と思うだけではなく、「どこのどう言う所が綺麗で素晴らしかった」と自己研鑽をしたり、「日本の花火ってこう言う所が素晴らしいんだよ」と周囲の人達に伝えていく役割を担う事になります。

花火鑑賞士試験に合格したからと言って特別な権限などはありませんし、習得した知識を自慢するものでもありません。逆にたった一人が花火大会の会場で好き勝手な事をすると「これだから花火鑑賞士は…」と周囲に思われてしまう事もあります。

あくまでも花火鑑賞士はファンの立ち位置です。基本的には花火を褒める。花火が見られる環境に感謝する。批判していいのは、優劣をつける為の競技大会の内容だけとなります。(もしくは仲間内だけでこっそりと)

 

申込方法

出願:8月初旬~9月初旬頃(定員あり)

申込書の提出:必要事項を記載し、証明写真3枚を用意して郵送

受験料の支払い:指定口座への振り込み

Web登録:申し込み完了の連絡などが来るのでアドレスの登録をする

※詳細 NPO法人 大曲花火倶楽部ホームページ

 

申込は可能な限り早く済ませた方が良いです。受験番号が早ければ早い程、前の席で授業が受けられ、講師の説明を間近で聞けたり映像問題でモニターが見やすかったりと利点があります。

続いて宿泊施設の確保。前日には大曲の花火 秋の章が行われます。折角、大曲に行くなら試験だけでなく花火大会も見に行かないと勿体ないです。満足度激高の花火が見れる事を約束します。また、秋ではありますが、秋田の夜は冷えますので防寒対策はきちんとしていきましょう。

大抵は土曜日に花火が行われ、日曜日に試験と言う流れになります。大曲駅の周辺で確保できればベストですが、他にも受験をする人がいるので、電車で向かえる横手駅なども検討してみるのもよいかと思います。また、日にちが近くなるとキャンセルが出る場合もあるので問い合わせてみてください。

申込が完了すると約2週間前にテキストと受験票が送られてきます。当日の講義でもテキストの内容をやる事になりますが、当日に全て覚える事は不可能ですので、予習をしておく必要があります。試験に合格するだけであれば、そんなに難しくありませんが、試験の順位が後で貰える花火鑑賞士認定カードに記載されるので(隠し番号)可能な限り高順位での合格を目指しましょう!

 

おすすめのサイト

日本の花火 このサイトを隅から隅まで勉強するだけで基本的には問題ないです。

日本煙火協会 あまり内容は濃くないが、花火入門(小冊子)は読んでおくべきかと。

加藤煙火チャンネル 現役花火師により分かり易く映像で解説しています。

プーさんの花火うんちくシリーズ 花火の種類についても詳しく映像で解説してあります。

花火の心得 当サイト。花火の歴史や鑑賞の心得などについて触れています。

 

おすすめの書籍

時代の先へ ー エプタ Vol.62 2013.7月(木号)

日本の花火はなぜ世界一なのか? 泉谷玄作(著)

花火師の仕事 池田まき子(著)

花火の事典 新井充(著)

今まで色々と購入してみましたが、花火について勉強する本は基本的な事が書いてある書籍が大半なので、その内容を把握するのであればWebや配布テキストで十分です。

また、花火の種類を写真で説明されている本がありますが、写真では変化なのか芯なのか、菊なのか牡丹なのか、何回変化しているのかの判別が難しいです。一番確実なのは映像で学ぶ事です。

 

おすすめの立ち寄り場所

はなび・アム 花火伝統文化継承資料館として、2018年8月にオープン。花火の歴史や種類の勉強ができる常設パネルや高精細な4K映像のシアター、花火玉の模型を使って楽しめる創作工房などが目白押し。

花火庵 花火通り商店街の一角にある花火資料館。全国花火競技大会「大曲の花火」や新作花火コレクションについての資料、花火玉や打上筒などの模型などが展示されている。

カネトク酒市場 大曲花火倶楽部の副会長、小西享一郎氏の経営するお店。お会いできたら花火のお話も聞けるかも?各種ワイン、花火グッズのお土産も購入できる。

PLUS CAFE 大曲駅に隣接した雰囲気のよいカフェ。店長は花火鑑賞士でもある。ラテアートは花火愛好家が絶賛の花火絵柄を注文する事もできる。

試験当日

試験当日は筆記用具と受験票を持って指定場所に行ってください。おそらく少し早めに行ったとしても机に向かって予習している人達が大勢いるので問題ないかと思います。

おおよそのスケジュールは下記の通り。一日掛かりでやるので体力的にも結構厳しいのですが、現役の花火師さんが講義をしてくれる機会はかなり貴重な体験になります。

また、第4講義終了後の認定試験は大半が筆記問題なので文章力がないと結構厳しいです。量も多いので解ける問題から解いていった方が良いです。最難関は実技試験の問題で普段から花火を見ていない人は結構厳しいかも。

試験終了後には懇親会もある様なので新幹線で帰る人は時間の確認をしておいてください。

※2013年に受験した時のブログ

 

・第1講義 花火の歴史と花火概論

(昼食)

・第2講義 花火の種類

・第3講義 花火製造法と打揚げ

・第4講義 全国の花火大会と鑑賞のポイント

・認定試験 ペーパー試験・実技試験

 

合格発表

11月になると公式ホームページに合格発表が掲載されます。受験番号での表記になるので、自分の受験番号は覚えておくか、受験票を残しておいた方が良いです。12月下旬には合格者に認定カードと試験の結果(答案は返却されない)、賞状が送られてきます。

合格者は、花火庵で自分の名前が書かれた木札を掛けて貰える様になるので、登録料の支払いを済ませてください。花火鑑賞士になると3月の新作花火コレクションでの投票権、5月の花火鑑賞士のつどいへの参加権などが得られます。

 

 

日本花火鑑賞士会

花火鑑賞士に合格すると日本花火鑑賞士会に入会する事ができます。現在では東北支部関東支部東海支部があり、交流会や発表会などが行われています。年齢層も様々で花火に詳しい人ばかりが集まる訳でもないので気軽に参加可能です。花火大会の情報交換や有料チケットが余ってると譲って貰えたりすることもあります。年会費は2,000円ほど。

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