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花火の歴史

【花火の歴史】内閣総理大臣賞 歴代の煙火店

投稿日:2017年9月14日

花火業界で最高に名誉な賞である内閣総理大臣賞。全国の花火師たちの目標であり、おそらくこの賞を獲得する為には我々が想像もできない努力をされている事でしょう。

現在では秋田県大仙市の全国花火競技大会 大曲の花火と茨城県土浦市の土浦全国花火競技大会の2ヶ所で与えられています。ここでは歴代の受賞者の栄誉を称え、受賞煙火店をまとめてみる事にしました。

ちなみに2014年には秋田県で開催された国民文化祭に合わせて、それまで大曲で内閣総理大臣賞を獲得した煙火店だけを迎えた「伝統×挑戦」大曲の花火が行われました。あの素晴らしい花火大会は一生の思い出です。

 

全国花火競技大会 大曲の花火

まずは8月最終土曜日に秋田県大仙市で開催される全国花火競技大会 大曲の花火。花火の歴史としては、明治43年(1910年)に諏訪神社祭典の余興として奥羽六県煙火共進会が始まったのが最初となります。当初は2日間の開催で、1日目は夜花火、2日目は昼花火が行われました。第4回目よりもっとレベルの高いものをと全国煙火大競技会に名前を変えます。

途中、戦争による中断もありましたが、通産大臣賞が授与される様になったり、「花火は丸くなくてもよい」と言う概念により、大会実行委員長であった佐藤勲氏による創造花火が誕生したりと次第に全国規模で権威のある競技大会と成長していきます。

内閣総理大臣賞は第74回の平成12年(2000年)より昼花火を除く種目での総合優勝者に授与される様になりました。当時の種目は昼花火の部、10号玉の部、創造花火の部でしたが、2013年より10号玉の部が芯入割物の部と自由玉の部に分かれます。

2017年より新たに昼花火も内閣総理大臣賞の審査対象になり、名実ともに総合優勝者に与えられる様になります。なお賞金は昼花火の部(15万円)、芯入割物の部(20万円)、自由玉の部(20万円)、創造花火の部(100万円)となっています。内閣総理大臣賞は優勝カップと賞状が授与されます。なお、内閣総理大臣賞を獲得した煙火店には翌年に特別プログラムが用意され、花火の打ち上げが行われます。

【受賞煙火店】 ※数字は受賞年

菊屋小幡花火店(群馬県)2000

磯谷煙火店  (愛知県)2001・2003

北日本花火工業(秋田県)2002・2009

野村花火工業 (茨城県)2004・2005・2007・2008・2014・2016・2017

紅屋青木煙火店(長野県)2006・2011

山﨑煙火製造所(茨城県)2010

山内煙火店  (山梨県)2012

小松煙火工業 (秋田県)2013

イケブン   (静岡県)2015

2016年 内閣総理大臣賞(茨城県)野村花火工業 光の旋律

 

土浦全国花火競技大会

続いて、10月第1土曜日に茨城県土浦市で開催される土浦全国花火競技大会。花火の歴史としては、大正14年(1925年)に神龍寺の住職であった秋元梅峯師(ばいほう)氏が航空隊殉職者の慰霊と関東大震災で疲弊した土浦の経済を活性化するという目的で私財を投じて始められたのが最初となります。

途中、戦争による中断もありましたが、次第に地元の商業者に受け入れられ町をあげての行事となっていきます。また、当初はおまけ的扱いだったスターマインに着目し、競技内容としていち早く取り入れる事でこちらも日本を代表する花火競技大会に成長していきます。

内閣総理大臣賞は第69回の平成12年(2000年)より授与される様になります。大曲と異なる点は、総合優勝ではなく、10号玉の部、創造花火の部、スターマインの部での優勝者の中から選ばれる事になりますが、余程の事がない限り通常はスターマインの部から選ばれます。

なお、賞金は10号玉の部(10万円)、創造花火の部(12万円)、スターマインの部(100万円)になります。内閣総理大臣賞には大曲と同様に賞金はありません。茨城県の野村花火工業の優勝回数が異様に多い事についてはスルーしてくださいw

【受賞煙火店】※数字は受賞年

山﨑煙火製造所(茨城県)2000・2001・2006・2010

紅屋青木煙火店(長野県)2012・2016

野村花火工業 (茨城県)2002・2003・2004・2005・2008・2009・2011・2013・2014・2015・2017  

マルゴー   (山梨県)2007

2016年 内閣総理大臣賞(長野県)紅屋青木煙火店 Rock On!(ロックオン!)

 

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