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花火の歴史 埼玉県

【花火の歴史】こうのす花火大会 四尺玉打ち上げの真実

投稿日:2017年9月21日

こうのす花火大会の正四尺玉

10月の第1土曜日に埼玉県鴻巣市で開催されるこうのす花火大会。地域の振興発展と子供達に夢や希望を与えたいとの思いで商工会青年部が主催する手作りの花火大会。毎年、新しい事に挑戦し続け、知名度もある花火大会に成長しました。

今回は、こうのす花火大会のフィナーレ、鳳凰乱舞のプログラムで打ち上がる四尺玉の真実について記載していこうと思います。人間、誰しも間違いはあるものなので分かった時点で公式サイトなどで真実を公表して頂けるといいのですが、この事は鴻巣市のサイトでも未だに周囲からの指摘を無視し続けている状況です。

※保存用サイト https://archive.is/WemzK

こうのす花火大会

フィナーレ 鳳凰乱舞(おおとりらんぶ)

現在、世界一の打ち上げ花火は新潟県小千谷市の片貝まつりで打ち上がる正四尺玉となります。(※2018.1.1 ドバイにてアメリカのグルッチ社が記録を更新)実は古来より、花火の打ち上げ基準は花火玉の大きさではなく筒の直径で決められております。(実際に市場に出回っている全ての花火玉は打ち上げ筒よりもひとまわり小さい)これがどう言う問題を引き起こすのかと言うと、記録にこだわる際には、四尺(直径120cm)の筒で打ち上げれば、どんなサイズの花火玉でも四尺玉の打ち上げ成功となってしまう点です。

そうなると花火玉のサイズがいくら小さくても筒さえ大きくすれば良い事になってしまい、1980年代の長岡まつり片貝まつりでの大玉争いの際に新たに設けられたのが(しょう)の字のルール。花火玉の直径が三尺(90cm以上)あると正三尺玉、四尺(120cm以上)あると正四尺玉を名乗る事が許されました。

その後、月日は流れ、2013年に初めてこうのす花火大会で四尺玉の打ち上げに挑戦する事になりました。最初は片貝まつりで実績のある片貝煙火工業に頼みに行ったのですが、断られてしまいました。それもその筈で、片貝まつりの四尺玉は片貝町で成人を迎えるお祝いの花火として心を込めて作っており、花火大会の名声を上げる目的では作っていないからなのです。(他にも理由はあると思います)

片貝まつり 番付表

そこで、次に頼んだのが長野県のアルプス煙火工業。打ち上げ花火ではないが、テレビ局の企画で1988年に北海道の洞爺湖で四尺六寸の水中花火を開花させた実績がある会社です。丁度、鳳凰乱舞を担当していたのも同煙火店であり、試し打ちなどを経て何とか四尺玉の打ち上げに成功する事ができました。(※煙火店とのやりとりに関しては周囲から聞いた話です)

そして翌年、2014年はギネスブックへの挑戦。2013年より正四尺玉としてPRしていた商工会青年部でしたが、蓋を開けてみると重さでのギネスブック認定であり(464.826kg)、花火玉の直径はたった105.5cmしかなかったのです。これを尺貫法で計算すると105.5÷3.03=34.8184…で三尺四寸八分一厘と、なんと3.5尺玉にも満たないサイズだったのです。

こうのす花火大会の四尺玉は片貝まつりと比べるとかなり低い位置での開花が見られます。おそらく、打ち上げ筒と玉の大きさが適正でない為、隙間によりうまく圧力が伝わらなかったり、花火に必要以上の重量があったりとそんな理由が関係してきそうです。

元々、こうのす花火大会では川幅日本一や1分間で尺玉打ち上げ数日本一などの記録により、鴻巣市を盛り上げようと言う試みで花火大会を運営しており、花火に詳しい人が周囲にいなかったのもこの事態を引き起こした原因だったのかもしれません。

世界一の正四尺玉と模擬玉やポスターなどで大々的に告知して、花火の知識のない多くの一般客を誘致しました。ギネスブックでの威光も効果的だったのでしょう。

確かに花火大会の観客を呼ぶ苦労は並大抵ではなく、予算集め、会場設営などに奔走し、毎年色々な事に挑戦してきた商工会青年部の頑張りは素晴らしいものがあります。大会を有名にする為に記録に挑戦する気持ちも十分に理解できます。花火の内容についても、尺玉300連発、正三尺玉、四尺玉の芸術玉を間髪なく打ち上げ、勿体ないなとは思いますが、それも花火大会の味だろうし、文句を言うつもりは一切ありませんが、やはり嘘はいけません。

その後は誰に指摘されたのか分かりませんが、2015年頃から分からない様に少しずつサイトから正の字を消去して次第になかった事にしています。(現在では突っ込まれない様にする為なのか、三尺玉の方にも正の字を消しています)しかし、未だに花火の知識がない多くの情報サイトでは正四尺玉の文字は消えておらず、こうのす花火大会では片貝まつりと同じ世界一の正四尺玉を打ち上げていると誤認している人が大勢おります。

2015年 駅前での展示用の模擬玉

本来なら間違いに気付いた時点で公表するのが大人の対応です。子供たちの為に鴻巣市を盛り上げる目的で花火大会を運営しているのなら尚更です。やはりどう考えても多くの人を間違ったPRで呼んでしまったツケは支払うべきなのではないでしょうか。そして、可能であれば今度こそ本物の正四尺玉に挑戦して貰いたいものです。

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