花火の心得

日本が世界に誇れる芸術作品「花火」この文化を多くの人に「写真」を通して伝えたい。

GUIDE

花火観覧の常識を破壊する

何だか凄い題名を付けてしまいましたが、花火観覧の常識を破壊するとは一体どういう事なのでしょうか。一般的に花火観覧でありがちな事柄を並べてみました。しかし、これらは花火を純粋に楽しむ行為としては、全てNG項目と言えます。

友達と集まって宴会をする

何も、飲食をするなと言っているのではありません。花火の最中にも関わらず、宴会に夢中になって花火を見ていない事が良くないのです。

野球観戦で場内販売のビールだけを目的にしている人は居ない筈です。やはり花火大会に行くのであれば、花火観覧を目的にしましょう。

花火師さんはこの日の為に寝る間も惜しんで一生懸命準備してきました。お客さんに喜んで貰いたいと言う、ただ一つの願いを込めて打ち上げています。そんな真剣な想いにどうか応えてあげてください。

地元の花火大会にしか行かない

「花火を見た事がある」と言う人は、このケースが一番多いです。一年に一度のお祭りで顔見知りが集まります。話も盛り上がって楽しいと思います。

しかし、少しは他の地域にも目を向けてみてはどうでしょうか。とんでもなく巨大な花火を打ち上げたり、超高速の音楽に合わせたり、地域限定の特殊な花火があったりと様々です。地元の花火に誇りを持つのは素晴らしい事ですが、それだけでは見識が狭いと言わざるを得ません。

特に花火大会の開催地区に花火工場があると激熱です。花火師さんは、お世話になっている地元への感謝として、いつも以上に気合いが入った準備をしてくれます。「何処の花火に行けばいいのか」と言う話は、また別のページで記載する事にします。

スマホや携帯を片手に撮影をする

最近はFacebookやTwitterにアップする為に打ち上げ中でも、ずっと画面越しに花火を見ている人が沢山います。スマホや携帯ではなかなか上手く撮れないので、何度も何度も撮影のやり直しをしてしまいます。特に連写モードは音がうるさいので周りの観客にも迷惑です。

折角、肉眼で花火を見る貴重な機会なのにモニターを通して見ているなら、家で花火の動画を見ているのとあまり変わらない気がします。

撮影は程々にして、特にメインプログラムの時には観覧だけに集中しましょう。どうしても自分で撮りたいのであれば、写真でなく動画の方がおすすめです。最近はスマホ用の三脚も販売されています。それでも花火大会の数時間後にはYouTubeに4Kの高画質で動画が何本もアップロードされていたりしますが…。

すぐ帰れる為に遠くから見る

混雑を避けたいのもわかるのですが、遠距離だと本当に花火を見たとは言えません。音の速度は1秒間に約340m進みます。つまり打ち上げ場所から340m離れていると1秒遅れて花火の音が聞こえます。

約1km先だと3秒後になります。もしかしたら音楽付きの花火かも知れません。聞こえる音も小さくなり、それで臨場感があると思えますか。また、当然ながら離れれば離れるほど花火は小さくなってしまいます。

花火大会で打ち上がる尺玉。これは直径約330m(東京タワー1つ分)にも開く大きな花火です。一度ぐらいは首が痛くなる程の距離で浴びてみてください。きっと大迫力で感動間違いなしです。

花火は無料で見るのが当たり前

花火にお金を払ってまで見るなんて無駄遣い。こう言う人は多いです。一般常識に近いものがあるかも知れません。でも、よく考えてみてください。花火って本当に無料で打ち上げられますか。

例えば、花火の玉を作る材料費、打ち上げ筒などの機材、花火師さんの給料、会場設営費、ガードマンの人件費など、多額の資金がかかっています。それでは、そのお金は、どこから出ていると思いますか。

現在では市町村の補助金も年々少なくなり地元の企業や個人が協賛金と言う形で少しずつ出しています。資金が集まらず、中止になってしまう花火大会もあります。

一年間にそう何度も花火大会に行かないのであれば、映画やミュージカルの様に花火に来ている一人として有料観覧席の購入を検討してみてはどうでしょうか。わざわざ早く来て場所の確保もしなくていいし、見やすい席で大迫力の花火を堪能できます。

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執筆者:

花火写真家として全国の良質な花火文化を記録や保存、そして拡散を目的に活動しています。年間で30~60回程度の花火撮影を行います。日本花火鑑賞士会関東支部会員。◎当サイト掲載の文章や画像の無断使用を禁止しています。
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