花火の心得

日本が世界に誇れる芸術作品「花火」この文化を多くの人に「写真」を通して伝えたい。

GUIDE

良い花火大会の条件

良い花火大会の定義は人それぞれです。勿論、それでいいと思います。愛着のある地元の花火でも構わないし、誰と一緒に見たかでも変わってきたり、撮影している人なら良い作品が撮れただけでもプラス評価です。今回は自分が経験してきた視点から良質な花火とは何かを考えていきます。

国産の花火を使っている

実は日本では、かなりの数が外国産の花火大会だったりします。理由は日常生活における輸入製品と同様に安価に開催できるからです。全てではありませんが、市町村が花火大会を開催する際には、入札制で担当する煙火店(花火会社)が決まります。

すると煙火店は、経費削減の為に海外から安い花火を買ってきて花火大会を開催してしまいます。しかし、安い物には安いなりの理由があり、大きさ、色、形にこだわりがなく、単に火薬を詰め込んだだけの量産された花火玉だったりします。

エンターテイメントは人を楽しませる娯楽の筈なのに、予算重視で肝心の品質の部分が抜け落ちては本末転倒です。また、日本の花火文化の衰退にも繋がってしまいます。

勿論、外国産の花火にも良い点はそれなりにあると思います。しかし折角、日本には世界に誇れる素晴らしい技術があるのに、それを使っていかないのはあまりにも勿体ない。

花火は漫画やアニメなどと同様に世界に通用する文化だと思っています。もっとその事実を多くの日本人が知っていくべきです。

国産の花火を使っている

大玉を打ち上げている

大玉とは7号玉以上の花火を指します。1号とは3.03cmであり、10号玉で直径約30cmになります。10号玉がいわゆる尺玉と呼ばれるものです。

大きな花火玉を作るには材料費や手間がかかります。勿論、製造している会社によっても品質は変わってきますが、それを打ち上げてくれる花火大会は高ポイントです。

なお、観覧場所にもよりますが、三尺玉(開花直径650m)や世界最大の四尺玉(開花直径800m)は、実際に爆風を身体で味わう事もできるので超お勧めです。

大玉を打ち上げている

煙火店の技術

いくら国産の花火を使って、大きな花火を打ち上げたとしても花火師によって技術の差と言うものがあります。ここで特定の煙火店を挙げてしまうと各方面からクレームが来そうなので控えます。

それでもどうしても知りたい人は、一般社団法人 日本煙火芸術協会のページをご覧ください。ここの会員になれる花火師は各地の競技会等で優秀な成績を収めたり、独創的な作品で花火業界に貢献した者のみが選ばれます。

花火大会でも、まれに日本煙火芸術協会作品として会員の花火を打ち上げてくれる場所があります。これが全てではありませんが、一つの良い煙火店選びの指標にはなると思います。

他にも花火のブログを書いている人の観覧日記を参考にしたり、YouTubeで花火大会の動画を見てみたりと方法はあります。

煙火店の技術

名物の花火がある

ここまで読んで頂いている方は、花火にも違いがあるのが、少しは分かってくれたと思います。折角、遠出をするのであれば、そこでしか見られない花火を見てみたくはないでしょうか。 

名古屋に行くと、きしめん、手羽先、味噌カツなどの名物料理があります。実は花火大会にもこれがあるのです。新潟県で開催される越後三大花火から例を出してみます。(打ち上げ場所でそれぞれ海・川・山の花火と呼ばれる)

  • ぎおん柏崎まつり(海の柏崎) 尺玉100発一斉打ち
  • 長岡まつり (川の長岡) 復興祈願花火フェニックス
  • 片貝まつり (山の片貝) 世界最大の4尺玉

それぞれ度肝を抜かれる凄い花火ばかりです。他にもまだまだ沢山ありますので是非、探してみてください。

名物の花火がある

花火大会の運営がしっかりしている

花火大会を快適に過ごすには運営の力が非常に重要です。

  • 花火の打ち上げ中に迷子のお知らせが何度も流れる
  • 屋台の数が少なく飲み物1本買うのにも大行列
  • 会場と駅への往復バスが全然足りなくて終電を逃した

こんな事が実際にあったりすると、折角、素晴らしい花火を見ても興醒めしてしまいます。何か月も前から資金集めや会場設営の準備をし、当日は朝から対応に追われ、花火をゆっくり見る余裕もなく、花火が終われば会場の後片付けや苦情の山。

花火大会を開催できるのは、運営スタッフの大変な苦労があるのは重々承知しています。とは言っても、やはり気持ちよく花火を見たいものです。

花火大会の運営がしっかりしている

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執筆者:

花火写真家として全国の良質な花火文化を記録や保存、そして拡散を目的に活動しています。年間で30~60回程度の花火撮影を行います。日本花火鑑賞士会関東支部会員。◎当サイト掲載の文章や画像の無断使用を禁止しています。
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