花火の心得

日本が世界に誇れる芸術作品「花火」この文化を多くの人に「写真」を通して伝えたい。

PHOTOGRAPHY

撮影時の準備やマナー

花火鑑賞ガイドに花火大会でのマナーについて記載しましたが、それを踏まえて追記します。近年では鉄道写真を撮る人のマナー問題がニュースとなっているのをよく見掛けます。線路に立ち入ったり、金網を破ったり、人の田畑や花壇を踏み荒らしたりと様々です。

勿論、大半の良識ある人はルールを守って撮影を楽しんでいる筈です。人よりもいい写真を撮りたいと思う気持ちが暴走して自分一人ぐらいならとなってしまうのでしょう。花火撮影でもそう言う悪いイメージが定着しない様に個々で気をつける必要があります。当然、自分もその一人です。

 

撮影位置を決める

花火大会では打ち上げ中は周囲の観客もいるので、なかなか途中での移動は困難なものがあります。基本的には動けない事を前提として撮影位置を決めていきます。打ち上げ筒の配置や以前に他の人が撮影した写真や映像を参考にしながらより良い場所を探しましょう。

また、花火撮影に煙は大敵です。長時間シャッターを開けて撮影するので、目に見えている以上に煙が写真に入って来ます。これを回避するには風上に立っての撮影が必要になりますが、メイン会場が風下の場合には観覧を諦めて撮影を重視する場合も出てくるでしょう。

なお、風向きは地面と上空で違う事もあるので、詳しく載っている天気予報サイトで調べる事が必要です。念の為に花火が始まる前に打ち上がる号砲や段雷などの昼花火の煙を見て確認する事も大切です。

 

三脚を立てる際には後方に気遣いをする

いくら最初に三脚を立てていたとしても他の観覧者の邪魔にならない気遣いが必要です。花火との適正な距離感を保つ為にも、なるべく後方を選び、人が来ない場所での撮影が無難です。特に何本も三脚を使う人はより注意が必要です。他の撮影者が固まっている場所は比較的安全なポイントだったりします。

また、花火大会によっては撮影席が用意されている場合もありますので、事前にチケットを買っておいたり、観覧席で座りながら撮影するのも一つの手です。観客が花火を見ている臨場感あふれる様子も一緒に撮れたりします。

 

花火プログラムの準備について

ある程度の光であれば構いませんが、手元を確認する為の煌々と照らすライトは他の観客の目障りになってしまう場合もあります。スマートフォンであれば、事前にプログラムを撮影しておいたり、メモを取ったりしておけば、最小限の光で確認する事ができます。また花火大会の公式サイトにはプログラムがアップロードされている場合もあるので事前にダウンロードしておくのも良いでしょう。

 

フラッシュを焚かない

自分一人だけが花火大会に来ているのではありません。花火に添景を入れたい気持ちは分かりますが、大人数の中でフラッシュを焚くと周囲に迷惑が掛かるなんて当たり前過ぎる話です。

どうしても必要であれば、花火大会の前後に露光すれば良いのです。最近は画像編集ソフトの性能も良いし、画角さえ変えなければ比較明合成で簡単に良い仕上がりに加工できます。人の気分を悪くさせてまで、一発撮りにこだわる理由が何処にあるのでしょうか。

また、これは自分がよく使用する方法ですが、後ろに外灯や投光器などがある場所で撮影します。当然、フレアの対処は必要ですが、上手くハレ切り(余分な光のカット)さえやれれば自然な仕上がりになるのでおすすめです。

 

連写機能を使わない

これはスマートフォンで花火を撮影する人にも多いので記載しておきます。誰が紹介し始めたのか最近では連写機能を使ってその中から上手い写真を選べば花火撮影は簡単なんて記事をよく見掛けます。確かに手振れを防ぎ良いカットが選べるので、撮影方法自体は間違っていないと思います。

しかし、あのシャカシャカシャカと言う音をそこら中でやられると観覧している人にとっては非常に耳障りになります。ましてや一眼レフだとレフ版の大きさにより大音量になります。普通に撮影している場合でも、可能であれば静音シャッターを使ってみるのが良いでしょう。

 

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執筆者:

花火写真家として全国の良質な花火文化を記録や保存、そして拡散を目的に活動しています。年間で30~60回程度の花火撮影を行います。日本花火鑑賞士会関東支部会員。◎当サイト掲載の文章や画像の無断使用を禁止しています。
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