福島県猪苗代町での、いなわしろ花火大会。
この花火大会は福島県の赤城煙火店が担当しているのですが、今年は一部のプログラムでエクアドルとの国交100周年の祝賀花火が打ち上がりました。担当煙火店は東京都の丸玉屋。

ここまで辿り着くには、かなりの艱難辛苦を乗り越えてきた様です。このプログラムはエクアドル×日本国交100周年記念 花火-hanabi プロジェクトが企画したもので、元々は100周年に合わせてエクアドル本国で日本の花火を打ち上げる為のものでした。

 

しかし、やはり火薬の輸送が難しく行政に掛け合ったりと帆走したのですが、今回は断念し、延期する事に…。代替案として出たのが日本で記念花火を打ち上げ、その映像や写真を届ける事。

その候補地として選ばれたのが、福島県猪苗代町。と言うのも、100年前にエクアドルとの国交に助力したのは千円札でお馴染みの野口英世博士だったのです。

彼の出身地が福島県猪苗代町なので、そこで祝賀花火を打ち上げられられないかと提案。赤城煙火店のご協力もあり実現する事に…。そして、プロジェクトの発起人でもある宮浦歩美さんは丸玉屋で働いていた経歴があるので、エクアドルパートは丸玉屋で打ち上げる事になりました。

当日の午前中は土砂降りもいいところ。本当に打ち上がるのか不安ではありましたが、写真撮影を請け負っている為、猪苗代に向かう。現地に着くと何とか予報どおり雨は上がり打ち上げも問題なさそうで一安心。風向きも順風になり観覧条件も上々。

会場では、子供達の為にアンパンマンショーやご当地キャラのイベントが行われており、明るい内から結構な人が集まってきた。屋台に関しても、焼きそばやたこ焼きだけでなく、今回のイベントの為にエクアドルの屋台も出展していて面白そうだった。

また、打ち上げ前にはエクアドルの駐日大使のご挨拶や猪苗代町からの国交記念品の贈呈、エクアドルの民族音楽ショーもあり、他の花火大会にはない国際色豊かな開会式でした。

19:30から打ち上げ。大半は赤城煙火店が担当。そんなに大きな現場ではないのに、素晴らしい花火ばかりで超感動。構成もスターマインと単発連続打ち上げの割合が丁度よく、飽きさせない内容でした。打ち上げ数なんかに捕らわれず、こう言う花火を見に行って欲しいと思う見本の様な花火大会でした。

一方の丸玉屋が担当するエクアドルパート。僕はこちらの撮影で呼ばれているので、失敗する訳にはいかなく超本番。エクアドルの音楽と一緒に打ち上がるので、慣れない音楽に一苦労でしたが、国旗の色に合わせて黄・青・赤の花火や名産であるバナナの型物花火など面白い内容でした。

いつも感じる事ですが、想いを込めた花火っていいなと温かい気持ちになれました。発起人の宮浦さんは学生の時にエクアドルで囚人のボランティアをした経験があり、囚人の子供達が両親と同じく囚人になってしまう負のスパイラルの現状を知り、少しでも何とかしたいと思いついたのが未知である日本の花火を見る事で世の中の可能性を知って貰おうと言う本プロジェクトです。

たった一つの想いから周りを巻き込み自分でも努力し、ここまで数年間、突き進んできました。まだプロジェクトは途中経過とは言え、一人の信念が多くの人を動かす事をこれでもかと見せつけられました。

最初から無理だなんて誰だって言えます。それも当然、誰もやった事がないし可能性が低いからです。はっきり言ってそんな人とは付き合わなくて結構。例え失敗する事があっても、いつの時代もそんな人物が何かを成し遂げるのだと思っています。

担当煙火店 赤城煙火店、丸玉屋
最大号数 10号玉
打ち上げ時間 19:30~20:30

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赤城煙火店 丸玉屋